アクティブラーニング講師藤井すぐるの「一度ぐしゃっと潰れたらいいんちゃう?」

教育コンサルタント藤井すぐるによるブログです。関西在住。

新制度の大学入試について③

今回は「英語」「集団指導」について書きます。


「英語」の対策

これまで:「読む」「聞く」
これから:「書く」「話す」
 
中教審は今回の答申案で大学入学希望者学力評価テストの英語について「書く」「話す」を含めた英語力をバランスよく評価すると初めて明示した。
「書く」「話す」という要素を加点対象にするということ。
評価方法として記述式問題や面接などを例示し、外部試験の活用も検討課題に含めた。
想定しているのは外部資格検定の導入、あるいはそれに類する独自試験の作成。具体的には英検、TOEFLを指し、評価基準は「英検2級〜1級」「TOEFL iBT60点前後」(だと考えられている。)
(ちなみに英検準1級は7500語。従来の難関大学入試レベルの英検準2から2級は5000語。センター試験は4000語。学習指導要領では、中学校は1200語、高校は1800語で、合計3000語)
 
まとめると、日本人の英語は文法能力としては問題がないが、問題処理力(スピード)と語彙力がかなり不足だと考えられている。
これは現行の教育を変えたところで対策はできない。
その結果、多くの塾・予備校では抜本的な改革が必要になってくる。(オールイングリッシュに変える必要がある。ちなみに韓国の塾の主流は英語塾担っている)
 
 
 
 

集団指導塾の復権

文科省中教審が小学校から高校大学まで含めた学校教育の目的を「生きる力の育成」としている。
この「生きる力」というのは、豊かな人間性、健康・体力、確かな学力の3つ。
 
・豊かな人間性
自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性
 
・健康・体力
たくましくいくるための健康や体力
 
・確かな学力
いかに社会が変化しようと、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力。これは学校での教科学習に直接関係する。
 
 
 
このうち大学入試に直接関わるのは「確かな学力」であり、これは
①基礎的な知識及び技能
②基礎的な知識及び技能を活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力などの能力
③主体的に学習に取り組む態度(主体性、多様性、協働性)
 
 
これは新制度の大学入試と対応されている。
①基礎的な知識及び技能は、高等学校基礎学力テスト
②基礎的な知識及び技能を活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力などの能力は、大学入学希望者学力評価テスト
③主体的に学習に取り組む態度(主体性、多様性、協働性)は、③各大学の個別選抜方法
 
新しい入試制度では仲間たちと議論を交わすことのできる集団指導の方が指導効率、学習効率が高い。
仲間たちから「気づかされる機会」の多い集団の方が効率的。
ここでいう集団指導は、先生が黒板に書いた映像をノートに写すという授業ではなく、学力別小集団でのゼミ形式の授業である。
大学入試が変われば、それに準じて高校入試、中学入試も変わっていく。同じような形に変わっていくのではないだろうか。
 
 
 
現小5から変わると言われている大学入試の新テスト、文科省の指針通りに変わるのであれば、学校の学習の在り方を根底から変えなければならなくなる。
評価方法がペーパーテストでなくなるので、大学受験を意識する高校だけでなく、小学校、中学校の学習の在り方も変わることになります。
新制度の入試は中学校での3年間、高校での3年間では、時間が足りません。
何名かの先生に尋ねましたが、そのことに対する危機感のある小学校・中学校の先生はいませんでした。

では