読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

アクティブラーニング講師藤井すぐるの「一度ぐしゃっと潰れたらいいんちゃう?」

教育コンサルタント藤井すぐるによるブログです。関西在住。

新制度の大学入試について②

今回は新テストの種類や名称、内容や現時点で考えられる対策について書きます。
 
 

新テストの種類と名称

①高等学校基礎学力テスト…高校在籍時の学習達成度を測るもの
②大学入学希望者学力評価テスト…大学入試に向けたもの
 
 ・実施主体(団体)
大学入試センターを大幅に改組した機関。
 
 
またこの二つを突破した後に、各大学の個別検査が行われます。
つまりこれまでのセンター試験、二次試験という二段階選抜から、基礎学力テスト、学力評価テスト、二次試験という3段階選抜に変わります。(学校や進路によって課せられるテストが変わると言われています。)
この大学入学希望者学力評価テストが、本当に難しいです。
下の問題イメージを見ていただけるとわかると思いますが、これまでのセンター試験、二次試験の勉強では太刀打ちできない可能性が高いです。
 
 

f:id:thuglife0215:20160528224726j:plain

 

f:id:thuglife0215:20160528224757j:plain

 
 

高等学校基礎学力テストについて

2019年度から実施するが、大学入学者選抜に活用するのは2023年度から。(新小5から)
高2時点の成績は原則として大学入学者選抜に活用しない(高3の成績のみ活用)
2022年までは「国語総合」「数学1」「コミュニケーション英語」のみ。(英語は民間資格試験を採用する可能性大)
 
このへんはまだまだ曖昧な部分です。
現中2から変わると言われていますが、現中2世代(2020年度)が受けるときはまだ試運転段階で、活用するのは現小5世代(2023年度)と言われています。
ずれこむのでは?と言われており、段階的に移行していき、完全に切り替わるのを現小5世代にしたいのだと思います。
 
 

目的・活用方策

進学時や就職時に基礎学力の証明や把握の一方法として、その結果を大学などが用いることも可能に。
 
就職にまで影響を及ぼすのは大きいです。
高校の時の成績が今後の自分のキャリアにずっと影響を及ぼすようになるかもしれません。
「転職したいけど、高校のときの成績が悪いからできない。」
「あの会社に入りたいけど、高校のときの成績が悪いから入れない。」
ということが普通に生じるようになるのかもしれません。
(まだはっきりしていないので、あくまで「かもしれません」という領域です)
 
 

対象者

希望参加型
 
 

内容

実施当初は国語、数学、外国語、地理歴史、公民、理科を想定(選択受験も可)。
(当初「国語総合」「数学1」「世界史」「現代社会」「物理基礎」「コミュニケーション英語1」など高校の必修科目が想定されていたが、当面は「国語」「数学」「英語」の3教科)
学力の基礎となる知識・技能の質と量を確保する視点から特に「知識・技能」の習得状況を重視。成績を段階で表示。素点ではない。
英語は外部資格試験導入はほぼ確実。
 
 

回答方式

多肢選択方式が原則(記述式導入を目指す)
 
 

実施方法

高2、高3の在学中に複数回(年間2回程度)
年1回に変更。(調べる必要あり)
夏から秋にかけての2回。ただし、全国一斉に同一日程で実施することはしない。
試験時間は1科50〜60分
 
 

作問のイメージ

全国学力・学習状況調査のA問題(主に知識)、B問題(活用)の高校教育レベル
 
 

対策

現在と同じく、学校の予習復習と定期テスト対策をやれば十分だろう。(センター試験と同じイメージ)
 
 
 

大学入学希望者学力評価テストについて

目的・活用方策

大学教育を受けるために必要な能力について把握
「知識・技能の活用力」を中心に評価
 
 

対象者

大学入学希望者(社会人も可)
 
 

内容

「教科型」に加えて、教科・科目の枠を超えた知識・技能の活用力を評価するため「合教科・科目型」「総合型」の問題を組み合わせて出題、将来は「合教科・科目型」「総合型」のみ。成績を段階で表示。
最初:「合教科・科目型」「総合型」の問題を組み合わせ
慣れてくると:「合教科・科目型」「総合型」
成績は点数ではなく、ABCみたいな表現。
2023年度まではおそらくセンター試験と同一の設定。
2024年度に数学と理科の「合教科」や「情報」が新設。コンピューター利用のCBTに移行。
 
 

回答方式

多肢選択方式に加えて、記述式を導入
 
 

実施方法

複数回実施、特に英語は民間の資格・検定試験を活用(つまり、TOEFLtoeic、英検など)
他の教科・科目や、「合教科・科目型」「総合型」の問題についても、同等の扱い。(数検や数学オリンピックなど)
 
 

作問のイメージ

知識。技能を活用して、自ら課題を発見し、その解決に向けて探求し成果などを表現するための力を評価するPISA型の問題を想定。
 
 

対策

国学力学習状況調査のA問題、B問題との点数の相関関係からは、A問題ができていれば、B問題もできる。逆にA問題ができなければ、B問題はできない。
なので、「知識・技能」の習得指導に全力を向ければいい。「活用」は後から間に合う。(そうかなー?)
 
現在、日本には国立大学86校、公立大学89校、私立大学が604校、公立短大が18校、私立短大が328校(計1125校)あるが、私立大学のうち265校(46%)、短大の207校(65%)が定員割れを起こしている。
こうした推薦入試・AO入試が機能していない大学は「基礎学力テスト」と高校からの調査書で選抜を行うことになる。
8月末に文科省は国立大3分類の大学が発表された。(地域貢献型大学、特定分野型大学、世界水準型大学の3つに分類して、運営資金の配分を特徴づけようとする施策
世界水準型大学に指定されたのは、旧帝国大7校、筑波、千葉、東京農工、東工大、一橋、金沢、神戸、岡山、広島の16大学。つまりこの大学に入るには、アクティブラーニング型の指導が必要になる。
特定分野型大学は筑波技術、東京医科歯科、東京外国語、東京学芸東京芸大、東京海洋、お茶の水電通、奈良女、九工大、鹿屋体育、政策研究大学院大、総合研究大学院大、北陸先端科学大学院大、奈良先端科学技術大学院大の15校。
地域貢献型は残りの65校。
 
 

各大学の個別選抜方法について

これまでの一般入試、推薦入試、AO入試は廃止。
大学入学希望者学力評価テストの成績に加えて、小論文、面接、集団討論、プレゼンテーション、調査書、大学入学希望理由書や学修計画書、資格・検定などの成績、各種大会などでの活動や表彰の記録、その他これまでの努力を証明する資料などを活用し評価
各大学は、大学教育を通じて学生にどのような力を身につけさせるかか、そのためにどのような教育を実施するか、どのような学生を受け入れるのかという観点、明確なアドミッション・ポリシーを明示すること
 
 
 
最近いたるところで「アクティブラーニング」という言葉を目にします。
「アクティブラーニングさえしておけばオッケー!」のような印象すら受けてしまいます。
しかし、覚えていてください。
受験いおいて、アクティブラーニングで身につくと考えられている能力が要求されるのは、最後の各大学の個別選抜においてです。
高等学校基礎学力テストや大学入学希望者学力評価テストはこれまでと同じ知識を問う(言い換えれば偏差値型)のテストです。
ですので、これまでと同じ受験勉強は必要です。
大学入学希望者学力評価テストはセンター試験以上に難しいので、これまで以上に勉強する必要があります。
 
では