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アクティブラーニング講師藤井すぐるの「一度ぐしゃっと潰れたらいいんちゃう?」

教育コンサルタント藤井すぐるによるブログです。関西在住。

受験エリートを牛耳る「サピックス」&「鉄緑会」の正体

受験エリートを牛耳る「サピックス」&「鉄緑会」の正体
 
中学入試のサピックス
大学入試の鉄緑
関西だと、浜学園鉄緑会になるのでしょうか。
予備校や塾といった進学塾業界にいる者であれば知らない者はいないと言ってもいいレベルの有名な進学塾です。

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過去に鉄緑会を辞めて入塾してきた生徒がいました。
その子は「鉄縁では中3で微分積分まで終わった」と言っていました。
明確なクラス編成などはわかりませんが、中3で少なくとも高校2年生までの内容は終わらせているみたいです。
しかし、その子は「授業は全然わからなかった」とも言っていました。
本当についてこられる者だけが在籍する塾であり、去る者は追わずなのでしょう。
(今や進学塾はコンビニよりも数が多いと言われるまでであり、各塾は子どものパイを取り合っています。その中で最も難しいと言われている鉄緑会でしたら、入りたいと考える親御さんが多く、取り合う必要もなく、自然と集まってくるのでしょう。)
決してその子の理解が悪いわけではありません。
単に鉄緑会が早すぎるだけです。
 
 
 
小学生のときには、サピックスに通い、朝から晩まで勉強し、中学入試を突破して、その後は鉄緑会に6年通い、朝から晩まで勉強し、東大に受かる。
これがサピックス鉄緑会に通わせる子を持つ親御さんの願うサクセスストーリーです。

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素晴らしいですね。名門中学、名門高校、名門大学を卒業できるわけですからね。
今の日本においては「エリート」と呼ばれる像そのものです。
 
 
でもそれだけです。
それが幸せかどうかはわかりません。
記事にはこうあります。
 
裕子さんが弁護士になって初めて「回り道」を経験し、そこから人生の視界が開けたのと同じように、本当の意味で秀才たちの目を開くのは「王道」ではなく「回り道」ではないかと、取材を通じて、私は感じた。
 
極論すれば、どんな中学・高校に通っていても、中1から高3まで鉄緑会に通い、鉄緑会の勉強だけを徹底的にこなしていれば、東大合格は間違いないと私は思う。しかしそれだけでは足りない。充実した人生を歩むためには「王道」だけでなくたくさんの「回り道」を歩む必要があるし、たくさんの「回り道」をするためにはそれに耐えられるだけの力を若いうちにつけておかなければならない。心理学用語ではそれを「レジリエンス」と言う。残念ながら塾だけでは十分には身につかない代物だ。(記事より引用)

 

 
ぼくも予備校でこう言っています。
「大学受験に高校は関係ない。勉強は裏切らない。やったらやった分だけ成績をいう形で自分に返ってくる。」
ですので、記事で描かれているように、鉄緑会(鉄緑会だけでなく進学塾)の勉強だけをしっかり行っていれば、合格することはできるでしょう。
 
 
合格がゴールであればいいでしょう。
しかし、合格はゴールではなくスタートです。
現在の平均寿命は約80歳で、大学を卒業するのは20代前半です。
残りの約50年は生きなければなりません。
その50年の間には塾では学べなかった能力を要求されることも多くあります。
そうした塾で学べなかった壁に当たった時にどう乗り越えられるか、乗り越えるために「回り道」で得たレジリエンスが必要になります。
レジリエンス精神疾患を発症させないための防御力・抵抗力、そして発症してしまった精神疾患を治すための回復力といった意味で用いられています。
 
 
塾の方法を否定するつもりはありません。
塾は「受験に合格する」という目標に対しての最適なサービスを与えているだけです。
なので、「回り道」を避けるように作られています。
塾は単なる目標を突破するためのツールにしか過ぎません。また大学も生きて行く上でのツールにしか過ぎません。

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自分の人生の主人公は自分です。
どんな失敗をしてもそれは経験という形で自分の糧になります。
失敗はチャレンジを行ったから得られる結果です。
チャレンジを行わなければ、失敗をすることもありません。
受験や大学だけが自分の人生ではありません。
情報を自分で収集して、自分の頭で考えて、行動できる力が今は本当に必要ではないでしょうか?
鉄緑会を含めた塾といった最短経路を提供している場では学べません。
 
大変な時期だけど、でも人生は続く。続けらなきゃいけないんだ。(スティーブジョブス)
 

  

では