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アクティブラーニング講師藤井すぐるの「一度ぐしゃっと潰れたらいいんちゃう?」

教育コンサルタント藤井すぐるによるブログです。関西在住。

小中教員の労働13時間 連合総研調査「教育の質低下の恐れ」

教育 自治ニュース

 

小中教員の労働13時間 連合総研調査「教育の質低下の恐れ」 

 
小中教員の平均労働13時間 教育の質に影響と連合総研

 

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6時間も寝れてるやん。
平均になっているから末端の職員は3時間睡眠の人から9時間睡眠の人までばらつきがあると思うけど。
中央値が知りたいね。

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ここでは13時間労働ということに注目しましょう。
法として定められている労働時間は
 
原則8時間労働で、週40時間。
1ヶ月に60時間以上の時間外労働があれば、割増賃金率の引き上げなどが行われなければなりません。
です。

  

1日13時間労働だとすると、
1日の残業時間は、13時間 − 8時間 = 5時間
平日5日分だと、5時間 × 5日 = 25時間
1週間だと、25時間 × 4週 = 100時間
 
 
月に100時間ものサービス残業を行っていることになります。
またこれは、平日のみで考えていますので、土日の部活の顧問の業務時間は含まれていないので、実際はもっと多くの時間でしょう。
残業時の上乗せ価格として、時給1000円だとしても
100時間 × 1000円 = 10万円
になります。
つまり10万円ほど無償労働していることになります。
学校は出勤簿をつけるというシステムで、そこには労働時間の表記はありません。
出勤したか、しなかったかのみで、何時間労働だったかはわからないようになっています。
(委員会も文科省も残業の実態は知っているけど、書面上掲載されていないから、そんなことは「ない」と考えているのでしょう)
 
 
この労働形態で最高のパフォーマンスができる方ならいいのでしょうけど、そんな超人は極わずかであり、小中教員にこれを要求するのは酷です。
(そもそも、そんな超人は、公務員にはならないでしょう)
嫌ならばやめればいいと思いますが、それ以上にこんな状況の教師が
「子どもの前に立たって、子どもが成長することや働くことに希望を持てるか」
ということです。
 
 
教師に求められる像は

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だそうです。
 
 
使命感・責任感・情熱という言葉で、人としての権利である生存権を無視されていないでしょうか?
自分の時間を削ってまで仕事をするだけが使命感・責任感・情熱なのでしょうか?
それでQOLが守れるでしょうか?
「固定給で文句を言わずに働ける兵隊が欲しい」ということを綺麗な言葉で誤魔化しているように見えます。
 
 
また、記事にもありますが、

負担を感じる業務を聞くと「保護者・地域からの要望対応」が小中とも80%を超えて1位。2位も小中ともに「国や教委からの調査対応」だった。小中いずれも、他の職員・スタッフに移行すべき業務の1位が「学校徴収金未納者への対応」で、2位が「国や教委からの調査対応」だった。

らしいです。
 
 
今の学校は保護者・地域からの声に対して弱くないでしょうか?
「無理なものは無理」「嫌なことは嫌」というnot my businessのスタンスではダメなのでしょうか?
要望を言ってきて、「それは無理です」だったら、保護者の方々は強くクレームを言って、ふじこふじこしてくるのでしょう。
これまではそのふじこふじこに付き合っていたから上のような結果になったわけで、そこに振り回されたままだと、13時間労働が解消されることはありません。
自らの大切な「時間」を差し出すことによって、やる気やがんばりをアピールし、残業に費やした時間は、そのままプライベートの喪失というかたちで相殺されることになります。
 
 
首相 子どもの学力差に応じた取り組みの充実を

とも言っています。
教師にとってこれは「もっと負荷をかけるぞ」と言われているのと同じです。
残業を月に100時間も行い、「一億総活躍だ!もっと働け!!」なんて、どこのブラック企業なんでしょうか。
 
 
こんな状況でいい人材が教師になりたいと思えるでしょうか?
これまでは使命感・責任感・情熱という言葉で抑えられていた思い、プライベートの喪失でしたが、もうそれができない時代になりつつあります。
これまでの労働形態、常識を疑いましょう。
今や教師は「毎日5時間サビ残になって、土日出勤も楽勝であるけど、使命感・責任感・情熱という言葉で自分の意見を押し殺されるブラック労働」です。
そんなブラック労働に従事している人が子どもに「大人になるって楽しいよ!」「仕事って素晴らしいよ!」なんて伝えられるでしょうか?
「大人になんかなりたくない」「仕事はつらいもの」ということの方が伝わることになりそうです。
 
では